2015年の活動記録

丹沢 源次郎沢 沢登り訓練

  • 活動期間 2015年9月5日
  • 活動者  山岳奉仕団 団員3名
  • 活動場所 神奈川県秦野市 水無川 源次郎沢
  • 活動概要

 例会研修で沢登りの机上講習を受け、実技の訓練を行った。一般登山道と違い、踏み跡が消えていたり沢が二股になる等、道迷いになる危険性があるため経験者の同行、地図やGPS での現在位置の確認が必要だと感じた。沢登りではクライミングの技術が必要であり、濡れていると通常の岩場より難しい。
 過去にヘルメット無し、ジーンズ姿の単独者が上部の岩場で滑落して足を骨折し、戸沢まで搬送されるという事故が起きている。源次郎沢は初心者コースであるとはいえ、事故が起こると一般登山道と違い搬送が難しくなる。

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 この時期の丹沢といえばヒルによる被害が気になった。しかし、沢で見かけることは無く、巻き道や沢が涸れた場所で数匹見かけたが、吸血される被害は無かった。発見したヒルに市販の虫除けスプレーを噴霧したところ、丸く縮こまって動かなくなった。殺傷能力は無いが、忌避の効果はあるかもしれない。

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 今回は水量が少なく、上部の滝は枯渇していた。大木が岩に引っかかっていたり、崩れた岩によって滝ができたりしてる様子から、大雨の時は土砂の流出や斜面の崩落があるようだ。前日の降雨や当日の天候によっては鉄砲水や土石流が起きたりする可能性がある。浮き石が崩れたり、倒木を踏んで折れたりするため足元を確認する必要があった。

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 沢登りでは沢靴が必要になるが、使用頻度が少なく高価な沢靴の購入に踏み切れなかったため、安価な安全靴を購入して使用した。この靴は日進ゴム株式会社が特許を取得している「ハイパーV ソール」を使用していて、非常に高い滑り止め効果がある。沢登りのレンタルシューズとして使用されてる実績があるが、ローカットのため砂や小石が入りやすい。この靴にはいくつか種類があり、今回はメッシュの物を購入したため沢では水はけがよく、ソールもしっかりしているので下山まで使用できた。

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 今回、トラバースの最後尾で確保用ロープの尻手を手放してしまったり、滝の上部より落石をしてしまう等のミスをしてしまった。滑落や後続のパーティに怪我をさせる可能性があるため、落ち着いて行動をする必要があった。

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(記録 K.K)