2012年の活動記録

北丹沢12H山岳耐久レース救護

  • 活動期間 2012年7月8日
  • 参加団員 山岳奉仕団 9名
  • 活動場所 青根緑の休暇村、神の川園地、風巻の頭、姫次、平丸分岐
  • 活動概要

 競技は道志山塊の青根緑の休暇村をスタートし、神の川キャンプ場から犬越路トンネル、広河原を進み、神の川園地、風巻の頭、袖平山、姫次、平丸分岐をとおり、青根休暇村に向かう山道を、制限時間12時間で完走するものです。最大標高差1,143m、全行程44.24km。日本でも屈指の山岳レースに2,000人以上の選手が出場し健脚を競うものです。

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当奉仕団は、スタート・ゴール(本部)の青根緑の休暇村、神の川園地、風巻の頭、姫次、平丸分岐に団員を配置し、安全確保を行いました。

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団員がそれぞれ配置についた直後、姫次に向かったS団員から緊急連絡が入電、「平丸分岐を過ぎた非難小屋の近辺に、『熊』発見。」S団員の安全確保、コース上の他の役員への注意喚起、本部から地元猟友会に活動の打診など、本部と各ポイントで緊急連絡を繰り返し、事故の未然防止に努めました。S団員から継続的に『熊』周囲の状況報告が入り、逐次本部で確認と対応を続け行いました。S団員の判断で、手を打ち鳴らす音を出し、熊をコースから追い出す策を講じ、コースの安全が確認できました。S団員によると、体長1m20~30cm、月の輪熊でした。

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競技が進行する中で、神奈川県のトップ選手が風巻の頭~姫次の間でダウンしたとの連絡が風巻の頭の団員から入電。M団員とU団員が風巻の頭・姫次から現場に急行、傷病者の保護・対応を行いました。低体温からくる体力消耗、両足の痙攣などの症状を訴え、最初に現場で傷病者を確保したU団員が、自身の衣類で保温など状態を悪化させない対応を行い、M団員などの応援チームが到着するまで傷病者保護にあたりました。

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救援チーム到着の連絡を受け、現場と本部で対応を確認し、神の川園地まで傷病者移動、との判断で行動を起こし、2名の団員を追加で派遣し傷病者に帯同し安全確保を継続しました。

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今大会には、韓国から招待選手が参加しました。韓国の選手・役員が6名来日し、前夜祭で紹介され、W団員、T団員、H団員が片言の韓国語で、当奉仕団と韓国山岳会との友好関係や、25周年に訪韓し韓国の山を踏破したことなど、日韓の山屋さんの友好を暖めました。