2024年の活動記録
令和6年度救護班要員教育訓練に参加しました。
■活動概要
日時:2024年12月12日(木)10:30〜16:30
場所:湘南国際村センター(神奈川県三浦郡葉山町上山口1560-39)
内容:赤十字職員の救護班要員教育訓練における被災者・傷病者役
山岳奉仕団参加者 3名
■救護班要員教育訓練について
目的:・県内外被災地における赤十字救護班の役割を理解する
・災害時に使用する資機材の使用方法を理解し扱えるようにする
・救護班要員としての知識・技術の向上を図り、実践的な救護活動を体験する
参加対象者 県内赤十字病院、血液センター、ライトセンター、支部 合計27名
参加ボランティア: ・神奈川県救護赤十字奉仕団
・神奈川県無線救急赤十字奉仕団
・神奈川県山岳赤十字奉仕団
・赤十字防災ボランティアリーダー
・葉山町赤十字奉仕団
・赤十字防災ボランティア第3ブロック連絡協議会
合計32名
訓練内容(赤十字ボランティアが参加した部分のみ): ・避難所巡回訓練
・多数傷病者訓練
■山岳赤十字奉仕団の活動内容
1.避難所巡回訓練
大規模災害時における避難所への赤十字救護班のアセスメント訓練。
各赤十字病院の救護班が3箇所の避難所を巡回し、避難所および避難者の医療ニーズや健康課題、環境・設備に関するヒアリングと心のケアを実施する。
ボランティアはケースごとに想定した人物像にそって、避難者としての対応を演じる。
・訓練でのケース例
(想定避難所)公民館のような施設
(演技した避難者像)73歳男性、マンションで妻と2人暮らし、被災後数日経過後に自宅が停電となり避難所に移動。
(演技での対応)高血圧の処方薬を自宅に忘れてきた。薬の名前は分からない。妻の病状が良くないと興奮気味。
2.多数傷病者訓練
大規模災害時の救護所を想定し、災害現場からの多数の傷病者が搬送されてくる状況下でのトリアージ、医療機関搬送までの対応訓練。
傷病者は擦り傷、骨折、意識障害、心肺停止など70を超えるケースが想定されている。
ボランティアには身体所見、歩行有無、脈拍、血圧などが記載されたケースカードが割り当てられ、その内容に沿ってふるまいを演技する。
・訓練でのケース例
(演技傷病者)70代男性。階段から転落し、頭を損傷。救護所に搬送後に意識がなくなる。
(その後の対応)赤のトリアージタグが付けられ、災害現場から救護所に搬送される。受入病院への搬送が決まるまで救護班要員による酸素吸入を受ける。(ボランティアは簡易ベッドで身動きしない)
■所感・まとめ
本訓練はコロナ禍期間を除き毎年開催されているものであり、大規模災害時に赤十字救護班を担う若手赤十字職員の育成機会となっている。
私自身も2024年1月の能登半島地震において珠洲市内の各避難所を巡回して対応にあたる赤十字救護班の活動を目の当たりにしている。
その時の経験からも救護班の活動がいかに被災者の助けになり、災害地域にとって重要なものになっているのかを身にしみて感じている。
本訓練の参加を振り返って、微力ながら赤十字職員の質の高い教育に貢献できたこと、またボランティア側も今後の救護班帯同での活動に活かせる知識を得るいい機会になったという点が良かったと評価している。